高齢者の安全対策に“エイジフレンドリー補助金”

おはようございます。大分の社会保険労務士法人godoworks 原井です。
今日は“エイジフレンドリー補助金”についてご説明します。

エイジフレンドリー補助金は、⾼齢者が安⼼して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対し補助を行うもので、今年度新たに創設されました。
特に、社会福祉施設、医療保健業、旅館業や飲⾷店等の接客サービス業等では、高齢者が就労する際に利⽤者等と密に接する業務に高齢者が就労する際に新型コロナウイルス感染を防⽌するための設備や作業の改善も重要です。

【対象となる事業主】
次のいずれにも該当する事業主です。
(1) 高年齢労働者(60歳以上)を常時1名以上雇用している
(2) 次のいずれかに該当する事業主であること
小売業の場合は常時使用する労働者が50人以下または資本金・出資金5000万円以下、製造業・建設業・運輸業などは同300人以下または3億円以下の中小企業。
(3) 労働保険及び社会保険に加入している
※そのほか支給決定に当たって審査があります。

【対象となる対策】
働く高齢者を対象として職場環境を改善するための次の対策に要した費用を補助対象とします。
・身体機能の低下を補う設備・装置の導入
・働く高齢者の健康や体力の状況の把握等
・安全衛生教育
・その他、働く高齢者のための職場環境の改善対策
また、新型コロナウイルスの感染防止を図りつつ高齢者が安心して働くことができるよう、利用者や同僚との接触を減らす対策を補助対象とします。 具体的な対策は以下をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000639169.pdf

2019年の大分県内労働災害発生状況は、死傷者(休業4日以上)は1270人。死者は16人。最も多い事故の種類は『転倒』だったようです。『転倒』は全体の3割弱を占めており、特に「高齢者」や「女性」割合が高まっている第3次産業で増加しているとのこと。手すりや落下防止の囲い等の安全対策を補助金を活用して実施してはいかがでしょうか。

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